芙蓉グループ58社が出展したロボットの劇場。30分のショー「ロボットファンタジー2001」で、個性ある多数のロボットがコンパニオンや観客と一緒にアリーナで演技を繰り広げます。

どんな館か
芙蓉グループ58社による芙蓉グループつくば’85出展委員会の館で、Bブロックにあります。テーマは「人間を大切にあしたの科学」。科学技術と人間の調和を人間の側から考え、科学技術が物の面だけでなく心の面も豊かにする方向へ進むことを願って出展しています。科学が生んだ機械であるロボットも人間の友だちになれる、というメッセージを、陽気なロボットたちのショーで伝える館です。展示監修はロボット工学者の森政弘です。
展示・上映内容
エントランスホールでは、音声認識と音声合成でコンパニオンと会話するフレンドロボットが来館者を迎え、「ロボット村」を案内します。
メインは30分のロボットショー「ロボットファンタジー2001」です。自分で考えて動く、個性をもった21世紀のロボットたちが、コンパニオンや観客と一緒にアリーナで演じます。チアガールやフラッグリーダー、旗を持つロボットのパレードに始まり、出会いと恋の芽生えを感情豊かに表すロボットのデュエット、観客の子どもと対話してその声の指示どおりにアリーナを走るフレンドロボット、観客も参加する未来のサッカーゲームと続きます。サッカーはゴールもボールもロボットという趣向です。ドームの内側には8,000個のストロボ・星球が散りばめられ、場面に合わせて点滅します。幕間には、アルコールエンジンで動く掃除ロボット「クリーナーシャーク」もステージを走ります。
建築・外観
直径26mのドームを、いちばん高いところで40mに達する外郭(シェル)が包む鉄骨造3階建てで、「銀河系に輝く青い星・地球」をイメージしています。豊かな自然に育まれた真珠と自由曲線の柔らかさを組み合わせた非対称の構成で、生き物のようなリズム感を表現しています。夜はシェルとドームのすき間に置いた50台の投光器をマイコン制御で調光し、光の帯がシェルの表面をゆっくり流れる演出を行っています。設計は大成建設で、施工は大成建設など7社です。
21世紀からのたより閉幕のあとのこと(史実)
ショーは会期を通じて休演なく1,944回上演された。開幕後に入館の待ち時間が長くなったため、4月28日からは入場整理券方式に切り替えられた。
ショーで活躍したロボットの一部は、つくば市のイーアスつくば内にあるサイバーダインスタジオで展示されている。茨城県の移住情報サイトの記事では、ピンクのチアガール・ロボットと、黄色の「マルコ君」が紹介されている。
参考資料・出典
- 国際科学技術博覧会 - Wikipedia(外部サイト・新しいタブ)
- 国際科学技術博覧会公式記録(国際科学技術博覧会協会, 1986)国立国会図書館デジタルコレクション(全文検索の該当箇所表示で確認)(外部サイト・新しいタブ)
- 国内館の照明(照明学会誌 69巻5号, 1985)J-STAGE(外部サイト・新しいタブ)
- 科学万博-つくば'85ニュース/民間パビリオン紹介(情報管理 27巻9号, 1984)J-STAGE(外部サイト・新しいタブ)
- MSXマガジン 1985年5月号(アスキー)科学万博特集 - Internet Archive(外部サイト・新しいタブ)
- Expo '85 - Fuyo Robot Theater(worldsfairphotos.com, Bill Cotter)(外部サイト・新しいタブ)
- 昭和に科学ブームを巻き起こした「つくば万博」の足あとを探して - 新つくば(茨城県)(外部サイト・新しいタブ)
- I LOVE EXPO'85(個人の記録サイト・アーカイブ)芙蓉ロボットシアター(外部サイト・新しいタブ)