日立グループの館。テーマは「Interface-技術との自由な対話」。客席ごと回る4劇場のインターフェイス・シアターでカラーCG立体映像の宇宙旅行を上映し、1階ではロボットが氷の彫刻に挑みます。

どんな館か
日立グループが「Interface-技術との自由な対話」をテーマに出展した館です。これからの時代には先端技術を誰もが自由に使いこなせることが大切だという考えから、人と機械のやりとりを楽しく体験できる展示を集めています。建物は鉄骨造の円形2階建てで、人間の感性ややさしさを曲線で、技術の先進性を直線で表したと説明されています。
インターフェイス・シアター
2階の円形劇場は4つの舞台に区切られ、客席が5分ごとに90度回転して観客を次の舞台へ運びます。最初のアプローチ劇場はレーザーと音楽のショー、第1劇場はロボットと映像で人間が道具や機械を生み出してきた歩みを描くミュージカル、第2劇場は技術がもたらす近未来の暮らしを描くアニメーションです。
最後の第3劇場は3面のスクリーンを持ち、中央に偏光メガネ方式のカラーCG立体映像を映して宇宙旅行を疑似体験させます。カラーCGによる立体映像の劇場公開は世界で初めてとされています。映像はアメリカのデジタル・プロダクションズ社で、ジョン・ホイットニーJr.を中心とするチームが制作しました。
インターフェイス・プラザ
1階のロボット工芸館では、2台の産業用ロボットM6060が高速回転のカッタで氷を削り、イヌ・ゾウ・ライオン・コアラ・ヒツジのうち観客の拍手がいちばん大きかった動物を彫り上げます。複雑な動きのデータは、大型コンピュータのCAD/CAMシステムで作るオフライン教示で用意されています。彫刻の合間には、日立とブリヂストンが共同開発したゴム人工筋の腕を持つロボット「ゴエモン」がコンパニオンの助手を務めます。
電子写真館では、西部劇やアニメの世界を描いた日本テレビ制作の映像に自分の姿を合成でき、高速プリンタで刷った写真を持ち帰れます。ニュースのコーナーでは読売新聞のニューメディア配信や日本テレビのニュース映像を大画面で見せ、英文の館紹介によれば、衛星で届いた読売新聞の記事を刷り出す新聞も紹介されています。夜には館の前でレーザーグラフィックのショーが行われます。
参考資料・出典
- 日立と万博(日立 大阪・関西万博特設サイト)(外部サイト・新しいタブ)
- 本間和男・小林暁峯「芸術ロボット(氷の彫刻)」日本ロボット学会誌3巻4号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
- 資料「国内館の照明」照明学会誌69巻5号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
- 小倉義弘「映像メディア・コミュニケーション設備」テレビジョン学会誌39巻7号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
- 「コンピュータグラフィックス映像」テレビジョン学会誌39巻7号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
- ACM SIGGRAPH History Archives「Expo '85 Hitachi Pavilion」by Digital Productions and Dentsu Inc.(外部サイト・新しいタブ)
- worldsfairphotos.com(個人サイト)Expo '85 - Hitachi Group(外部サイト・新しいタブ)
- I LOVE EXPO'85(個人サイト・2019年保存アーカイブ)日立グループ館(外部サイト・新しいタブ)
- Wikipedia「日立グループ館」(外部サイト・新しいタブ)
- Wikipedia「国際科学技術博覧会」(外部サイト・新しいタブ)