1985.--.-- --- --:--

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松下館

Matsushita Pavilion

松下電器グループの館。テーマは「日本人と日本文化の源流を探る」。前方後円墳を模した建物で、横12mの液晶アストロビジョンや立体テレビを展示し、ロボットが毛筆で来館者の似顔絵を描きます。

松下館(模型図)
松下館(模型図)

どんな館か

松下電器グループが「日本人と日本文化の源流を探る」をテーマに出展した館です。日本人はどこから来たのか、日本の文化はどのように今の姿になったのかという問いを、グループの先端技術を使って考えさせる構成で、エレクトロニクスと古代の出会いを打ち出しています。

建築・外観

建物は前方後円墳をモチーフにデザインされています。前方の台形部分は盛り土の感触を出し、後方には銀色に輝く高さ30mの円錐形のシンボルタワーを立てて、土とメタリックの対比で古代と超近代の融合を表しています。

展示・上映内容

映像ホールでは、松下通信工業が開発した液晶式の大型カラー表示装置「液晶アストロビジョン」を使っています。縦3m・横4mの画面を3面つないで横12mの一続きの画面とし、明るい室内や近い距離でも鮮明に見えることが特長です。上映作品「日本人のふるさと」は、中国雲南省や中央アジアの人々の暮らしぶりを映像叙情詩としてまとめたもので、監督は恩地日出夫です。

館内には、光ディスク装置と1台ずつつないだ64台の箱型モニターを壁に不規則に並べ、1000人の顔などを映して日本人のルーツを探る「キュービックマルチビジョン」、眼鏡なしで見られるレンチキュラー方式の立体テレビ、奥行き9.9cmの平板テレビ、高品位テレビを使った「古代おもしろゼミナール」が並んでいます。遮光器土器のホログラフィや、弥生語を話すサイボットも古代の世界を伝えます。

似顔絵ロボット

男性の「ロボッ太」と女性の「ロボッ子」に見立てた大小2組の似顔絵ロボットが、来館者をモデルに似顔絵を描きます。カメラで捉えた顔を約15秒で画像処理して線に置き換え、産業用の6軸垂直多関節ロボットを高速・低振動に改良した腕が、毛筆で線の太さを変えながら約2分で描き上げます。モデルが舞台に上がって下りるまでを約3分に収める設計です。

21世紀からのたより閉幕のあとのこと(史実)

ロボッ太は閉幕後、1986年3月1日から和歌山県の白浜エネルギーランドで来園者の似顔絵を描いた。同園が2021年に公開したブログでは、すでに引退から20年近くがたち、園内に似顔絵ロボットはいないと記されている。

参考資料・出典

  1. 資料「国内館の照明」照明学会誌69巻5号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
  2. 中島不二雄・大河原大輔・中田明良「似顔絵ロボット」日本ロボット学会誌3巻4号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
  3. 小倉義弘「映像メディア・コミュニケーション設備」テレビジョン学会誌39巻7号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
  4. 高田朝男・中村多加夫「ライトガイド付液晶式大型カラー映像表示装置」テレビジョン学会誌39巻7号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
  5. 「マルチビジョン」(松下電器産業映像機器事業部)テレビジョン学会誌39巻7号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
  6. 「コンピュータグラフィックス映像」テレビジョン学会誌39巻7号(1985)(外部サイト・新しいタブ)
  7. 白浜エネルギーランド ブログ「エネルギーランドのロボットたち ―その3-似顔絵ロボット『ロボッ太』」(2021年8月7日、Internet Archive保存)(外部サイト・新しいタブ)
  8. 時事ドットコム 写真特集「がんばるロボット」科学万博「松下館」の似顔絵ロボット(外部サイト・新しいタブ)
  9. worldsfairphotos.com(個人サイト)Expo '85 - Matsushita Pavilion(外部サイト・新しいタブ)
  10. I LOVE EXPO'85(個人サイト・2019年保存アーカイブ)松下館(外部サイト・新しいタブ)
  11. Wikipedia「国際科学技術博覧会」(外部サイト・新しいタブ)

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