住友グループ55社の住友EXPO'85委員会が出展。偏光眼鏡で観る70mm立体映画「大地の詩」を上映しています。鏡張りの壁に黄色い立方体の枠が浮かんで見える外観が目印です。

どんな館か
住友グループ55社でつくる住友EXPO’85委員会の出展で、Aブロックにあります。テーマは「自然への愛・人間への希望」。大地に生きる喜びやすばらしさを表現し、次の時代を担う青少年に夢と希望を届けることを目的としています。総合プロデューサーは泉眞也。英語では「3D FANTASIUM SUMITOMO PAVILION」と表示されています。所要時間は約30分(映像17分、展示10分)です。
展示・上映内容
館内の待合スペースは副展示にあてられています。科学技術を生かしたスポーツ用具の代表として最新鋭のグライダーが置かれ、ハンググライダーに乗った少女エリカとむく犬ボゾのトークショーが行われます。
主展示は70mm大型立体映画「大地の詩」です。昼寝から目覚めたエリカとボゾが気球に乗り込み、空へ、砂漠から海へと世界各地をめぐって、自然の力強さややさしさ、美しさ、壮大さに触れていく冒険ファンタジーです。2台のカメラで撮影して2台の映写機で映すステレオ・スペース方式を採用し、これまでの立体映画より明るく鮮明な映像を売りにしています。観客は偏光フィルター付きの眼鏡をかけ、縦8.5m・横18mのスクリーンに向かいます。音響は、音が前後上下に動いて館内のどこに座っても同じように聞こえる多チャンネルの立体音響です。坂本龍一作曲、矢野顕子作詞の音楽が映像と同調して流れ、主題歌「空に会おうよ」も物語の中で歌われます。映像監督は福原進で、上映時間は1回17分です。
建築・外観
設計・監理は日建設計、施工は鹿島建設・住友建設・鴻池組の共同企業体です。正面は135度の角度で向き合うミラーガラスの壁で、そこに大きな黄色いキュービックフレームの一部だけを取り付けています。フレームが鏡に映り込むと、ひとつの立方体がまるごと空中に浮かんでいるように見えます。壁面の鏡は夏の強い日差しを大きく遮り、ハーフミラーの部分から館内に光を取り込むとともに、夜景の演出にも役立っています。
21世紀からのたより閉幕のあとのこと(史実)
主題歌「空に会おうよ」は、歌ったやまがたすみこの作品集CD(2013年)に「EXPO'85住友館」の曲として収録されている。
参考資料・出典
- 国際科学技術博覧会 - Wikipedia(外部サイト・新しいタブ)
- 住友館 - Wikipedia(外部サイト・新しいタブ)
- 国際科学技術博覧会公式記録(国際科学技術博覧会協会, 1986)国立国会図書館デジタルコレクション(全文検索の該当箇所表示で確認)(外部サイト・新しいタブ)
- 科学万博-つくば'85ニュース/民間パビリオンの紹介(情報管理 26巻8号, 1983)J-STAGE(外部サイト・新しいタブ)
- TSUKUBA EXPO'85 国内館の出展配置(情報管理 27巻9号, 1984)J-STAGE(外部サイト・新しいタブ)
- MSXマガジン 1985年5月号(アスキー)科学万博特集 - Internet Archive(外部サイト・新しいタブ)
- Expo '85 - Sumitomo Pavilion 3D-Fantasium(worldsfairphotos.com, Bill Cotter)(外部サイト・新しいタブ)
- すみこレアリティーズ-テーマ&CMソングス(ウルトラ・ヴァイヴ, 2013)国立国会図書館サーチ書誌(外部サイト・新しいタブ)
- 昭和に科学ブームを巻き起こした「つくば万博」の足あとを探して - 新つくば(茨城県)(外部サイト・新しいタブ)
- I LOVE EXPO'85(個人の記録サイト・アーカイブ)住友館3D-ファンタジアム(外部サイト・新しいタブ)